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いじめ訴えた保護者を学校「名誉毀損」と告訴

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 読売新聞2013年4月4日付(ウェブ版)によると、『女子「いじめられ」学校「母がウソ」…告訴応酬』の見出しで、兵庫県内の私立高校でいじめを受けたとして加害者とされる生徒や担任教諭を訴え、顛末をブログで記載した母親に対し、学校側が「いじめはないのに、ブログにうそを書き込んだ」と主張して母親を名誉毀損で逆告訴したとする内容が報じられた。

 記事によると、兵庫県内の私立高校に2012年4月に入学した生徒は、入学式の日から足を引っ掛けられたり嘲笑されるなどいじめを受け、5日間登校しただけ不登校になり退学し、PTSDと診断されたという。
 生徒の母親は、2012年5月、加害者とされる生徒を傷害罪で刑事告訴した。また担任教諭についても、いじめを放置したために精神的傷害を負わされたとして、傷害罪で刑事告訴した。しかし警察は生徒について家裁送致を見送り、また教諭も不起訴とした。
 保護者は事件に関するブログを開設しているというが、そのブログに対して、「学校名や担任教諭の氏名を記した上でいじめがあった・隠蔽しているなどと書かれているのは事実無根」と主張し、名誉毀損容疑で刑事告訴したという。
 なお、生徒側は2012年12月、いじめ問題について学校側を相手取って民事訴訟を起こしている。
 当該保護者のものらしきブログも発見できたが、ざっと読んだところ名誉毀損にあたるとは考えられなかった。当該ブログや関係する新聞報道を読む限り、学校側にとって不都合な主張を封じ込めるための恫喝なのかもしれないという印象も受ける。
 報道の内容は断片的であり詳細についてはわかりにくい部分もあるが、いじめ被害者側とされる保護者を学校側が告訴するという事態は尋常ではない。刑事告訴と民事提訴の違いはあるが、長野県の丸子実業高校いじめ自殺事件(2005年)で、いじめ加害者とされた生徒や、被害者が所属していたバレーボール部の顧問・部員らが「いじめを訴えた母親のせいで部活動に悪影響を受けた」と、自殺した生徒の母親を提訴したことを連想した。
 この事件については、事実関係の解明の上での早期解決を願う。