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「校長から暴言受け抑うつ」元生徒の訴え棄却:広島

 広島音楽高校(広島市西区)に在学中、校長から暴言を受けて抑うつ状態になったとして元生徒が校長や学校法人を相手取って訴えた訴訟で、広島地裁(太田雅也裁判長)は2月15日、「行き過ぎた発言はあったが、教育的指導の範囲は逸脱していない」として元生徒側の訴えを棄却した。

 生徒側の主張によると、同校1年だった2010年、校長から授業中の態度や遅刻などを指摘された際、「あなたはクラスで邪魔なのよ」「むかつく。今すぐ帰ってほしい」などと暴言を受けたとしている。生徒は抑うつ状態になり退学を余儀なくされた。

 一方で学校側は「指導は適切なものであり、違法ではない」などと主張して争った。

 判決では、校長の発言に一部行き過ぎがあったと指摘したものの、「指導したのは短時間で、元生徒も反抗的な応答をしている。厳しい指導を行う必要が全くなかったとは言えない」などとして校長の発言を「教育的指導の範囲」として不法ではないと結論づけた。

 しかしこれは、教育現場での厳しい指導を自称すれば暴言や人権侵害発言をおこなってもよいと言っているに等しいと受け取れるような内容である。「邪魔」とか「帰れ」に指導の意図など一切感じない。ただのいじめ・パワハラではないのか。

 この判決は、子どもの人権軽視にもつながる見解であり、またいわゆる「体罰」容認論とも根が同じものだといえる。判決そのものに疑問を感じる。

(参考)
◎「邪魔、すぐ帰って」と校長…元生徒の訴え棄却(読売新聞 2013/2/16)
◎広島音楽学校損賠訴訟 元生徒の訴え棄却(産経新聞 2013/2/16)