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豊川工業高校「体罰」、暴行常習化か:愛知

 愛知県立豊川工業高校(豊川市)陸上部監督の男性教諭(50)が部活動指導中に生徒に日常的に暴力を加えていた疑いが浮上した問題。その後の学校側の調査や報道機関の後追い報道で、暴力の実態が次々と明らかになりつつある。

 学校は1月26日に記者会見を開き、2011年以降この教諭による「体罰」が12件確認され、うち2人が転校・退学を余儀なくされたことを認めた。
 2012年7月には、合宿中に低血糖でふらついた男子生徒を殴り、鼓膜損傷のケガを負わせた。被害生徒は精神的な後遺症も出て、同年9月に転校した。また2012年10月には、他の部員の目の前でこの教諭から暴力を受けた女子生徒が学校に行けなくなって退学した。
 この他にも愛知県教育委員会から報道機関への情報で、2009年にこの教諭が部員をデッキブラシで殴ってケガをさせ訓告処分を受けていたが、当時は公表していなかったことも明らかになっている。
 それでも学校側は記者会見の際、無名の陸上部を全国大会の常連校に育て上げたことを重視し、この教諭を「教科指導も部活指導も生活指導も最高の人間」と持ち上げている。暴力で複数の生徒にケガをさせたり転校や退学に追い込んだことのどこが「最高」なのだろうか。再考した方がいい。
 『東京新聞』2013年1月27日付朝刊が、複数の関係者の証言として暴力の実態を指摘している。

 「監督は『死に追い込んでやる』と怒鳴りながら、陸上部員を殴ったこともあった」。高校駅伝の名門校として知られる愛知県立豊川工業高校(豊川市)陸上部監督の教諭(50)が、部員への体罰を繰り返していた問題で、同校の関係者は二十六日、本紙の取材にこう証言した。
 証言によると、監督の男性教諭は部員の中から標的を選び、殴ったり蹴ったりしていた。欠席連絡の行き違いなどを理由に「学校に来られなくしてやる」と怒鳴られた部員も。十分以上殴られ、鼻血を流す姿を目撃した生徒もいる。部員が殴られ、顔を腫らすことは珍しくなかった。
 「監督は『平手打ちをした』と説明しているようだが、実際は、げんこつ。真実を話してほしい」と憤る。
 全国に知られた駅伝の名門校のため、子どもへの体罰を知った保護者も「他の部員に迷惑を掛けないように」と我慢せざるを得ない状況があった。
 別の関係者は「校長や監督以外の教諭も体罰を知っていたはず。強豪校の名誉を守りたかったのかもしれないが、学校の体制も問題」と批判する。部員や保護者が体罰を校長に訴えても、それを知った監督にまた部員が殴られることもあった。
(東京新聞2013年1月27日「豊川工・陸上部監督「死に追い込んでやる」 関係者証言」)

 生徒が被害を訴えても逆恨みで暴行を加えて平然としている、そういうことがまかり通っていたことは恐ろしい。標的を選んで見せしめのように暴力を加える行為は、大阪市立桜宮高校の事件とも通じるものがある。一切の「体罰」・暴力は許されないし、これは「教師からのいじめ」レベルだといっていい。