※当ブログは新サイト に移転いたしました。

新規の編集は、新サイトの方で実施しています。

体育系学科入試中止、普通科として募集へ:桜宮高校

スポンサーリンク

 大阪市教育委員会は1月21日夕方の教育委員会会議で、市立桜宮高校の体育系学科2学科の入試を中止し、予定されていた定員の計3クラス120人分を体育系学科として予定されていた日程と入試科目で選抜する普通科として募集することを決めた。

 この入試で入学する生徒に対しては、入学後は体育コースのような形での教育課程を組むことを想定しているという。
 教育委員の中からは体育系学科のままで募集すべきという強い異論も出たが、普通科に振り替える案を支持する委員が多数を占めた。
 同校で発生した体育科生徒の「体罰」自殺事件を受け、再発防止策として、橋下徹大阪市長が体育系学科の入試中止を要請し、それを受けた措置となる。
 一方で、事件調査や再発防止策は当然おこなうべきだが、それは学校の日常の教育活動を立て直しながら同時並行でおこなうべきで、何の関係もない受験生も巻き添えにするのはおかしいという批判が、各方面から起きている。すでに報じられている中学校長会、弁護士有志、保護者団体、市会会派などの要望や声明に加えて、1月21日には大阪弁護士会も批判声明を出した。
 新聞記事によると、桜宮高校体育系学科を志望している受験生が取材に応じ、「入学したい。先輩と一緒に学校を変えたい。チャンスを下さい」などと訴えている。
 一方で橋下徹大阪市長は入試中止にこだわり続けた。教育委員会は体育科と普通科の入試科目の違いの穴埋めや、体育科志望者を体育コースに置き換えるなどの補正をしたうえで、市長の意向を実質追認する形になった。
 実際に学んでいる生徒や、志望する受験生のことは考慮されているのだろうか。自殺事件は痛ましく、また「体罰」事件は許せないものでありすぐに根絶しなければならないという多くの人の思いが逆手に取られ、再発防止策を入試中止にすり替えられ、政治的に混乱させられた形になってしまったことは残念に思う。
 また一連の経過で、「体罰」を訴えると見せしめ的に学校がつぶされるほどの混乱が持ち込まれるとばかりに「体罰」被害を受けても申告しにくくなったり、自殺した生徒や「体罰」を訴えた生徒に対して誤った中傷の矛先が向けられることも危惧される。