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教師らから暴行受けうつ病に、生徒が提訴:大阪の高校

 大阪市城東区の私立大阪産業大学附属高校の野球部員だった生徒が、野球部長の教諭とコーチから日常的な暴行を受けてうつ状態になり退学を余儀なくされたとして、学校法人と加害者らを相手取り約300万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に提訴していたことがわかった。

 報道によると、生徒は2011年にスポーツ推薦で入学した。直後から2011年12月にかけて、部長に「指示と違う練習をした」などとして、怒鳴りつけられた上馬乗りになって殴られるなどの暴行を計3回にわたって受けた。またコーチからも「さぼった」として胸部を蹴られたり顔面を殴られるなどの暴行を複数回受けたという。被害生徒は「部内の上下関係は絶対で抵抗できなかった」などと話しているという。保護者は学校側に被害を訴えたが、放置されたとしている。生徒は2012年にうつ病と診断され、同年に退学・転校を余儀なくされた。

 2013年1月18日に大阪地裁で第一回口頭弁論が開かれた。学校側は暴力行為は一部認めたものの、「たたいてでも指導してほしいと親から頼まれていた」「指導上やむを得なかった」などと反論し、争う姿勢を示した。

 生徒側の主張が事実だとすると、これのどこが指導なのだろうか。気に入らないとみなした生徒に対して、嫌がらせのために「相手が何をしても難癖をつける」とばかりに理由をこじつけて暴力をふるい、いじめて病気にさせて追い出したとしか見えない。

 また暴力行為を一部認めながら、指導と称して問題はないかのように扱うような、学校側の態度はおかしいと感じる。

 「たたいてでも指導してほしいと親から頼まれていた」としているが、理論的には仮にこのような依頼を受けたとしても「体罰」は違法行為である以上、依頼に応じたという言い訳は通用しない。もっとも、「依頼」自体が自己正当化のために保護者に責任転嫁することを図ったでっちあげの可能性もある。また指導上やむを得ない「体罰」や暴力など、「体罰」肯定の主張の枠組みの中ではともかく、教育的にはありえないし、あってはならない行為である。

 生徒の症状が一日でも早く快方に向かうことを願うとともに、「体罰」・暴力を厳しく断罪するような判決が出ることを望む。

(参考)
◎「体罰でうつ病」元大産大付高野球部員が提訴(読売新聞 2013/1/18)
◎「体罰受けうつ状態に」元野球部員が提訴 大産大付高(朝日新聞 2013/1/18)
◎コーチ、部長から「体罰受けた」 大産大付高の元野球部員が提訴(スポーツニッポン 2013/1/18)