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桜宮高校事件:入試中止要請・部活動停止処分への批判

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 産経新聞web2013年1月17日付『大人の失敗、背負わせて良いのか…橋下市長の対応に疑問』という記事が目に止まった。

 大阪市立桜宮高校「体罰」自殺事件に関連して、橋下徹大阪市長が当該校体育系学科の入試を中止するよう要請したことや、顧問の「体罰」を理由に大阪市教委が当該部の活動を無期限停止処分にしたことを批判したものである。
 産経新聞の教育関係記事・特に教育行政絡みの記事といえば、政府筋や右派論者の主張を研究するという限定的な意味ではともかく、教育論そのものとしてはどうかと思うような記事も多い。しかし今回の記事に関しては、ほぼ全面的に同意である。
 産経新聞の記事では「責めを負うべきは自殺した生徒を指導したバスケ部の顧問であり、事後の対応を誤った学校や市教委だろう。大人の失敗の責任を子供に背負わせるようなやり方はいかがなものか。」と指摘している。全く同感である。
 顧問の「体罰」に加担したわけではない、むしろ被害者になっている可能性もある部員がなぜ、顧問の責任をなすりつけられて、部活動停止の処分を受けなければならないのだろうか。また突然の入試中止ということになれば、事件に加害者側として関与したわけでもない受験生がなぜ、自分に非のない理由・行政側の勝手な都合で無理やり進路変更させられなければならないのか。しかも入試は目の前に迫っていて、志望校をおおかた固めた時期である。いずれにしても些細な話ではなく、人生を左右する重大問題である。

 本番を目前にした今、桜宮高の入試を中止し、合わせて他校の定数をいじるようなことは混乱を招くだけだろう。特に体育科を志願する生徒は学校の特色をみて志望校を選んでいる。いきなり志望校変更を強いられる生徒たちの困惑ぶりが目に浮かぶ。入試は例年どおり実施すべきだ。新年度までに調査を終え、人事も刷新して新入生を新生桜宮に迎える。それこそが目指すべき方向と考える。
 市教委が決めたバスケ、バレー両部の無期限活動停止も同様だ。そもそも部活は体育科にとって必須。2年生で来年度に大学推薦入試を受ける生徒への影響は決して少なくない。大学進学を視野に入れて桜宮に入学し、日々努力してきた生徒も多いはずだ。スポーツにかけた生徒たちの夢を壊していいわけがない。現在の顧問を外し、後任を決めて一日も早く活動を再開させる、生徒の教育を受ける権利を守ることに為政者や行政は全力を注ぐべきではないか。
(産経新聞2013年1月17日『大人の失敗、背負わせて良いのか…橋下市長の対応に疑問』)

 大阪市教委はこの指摘を真摯に受け止めるべきではないだろうか。