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「体罰」に頼らないスポーツ指導を:NHKが桑田真澄氏にインタビュー

 桜宮高校「体罰」自殺事件を受け、NHKが元プロ野球選手・桑田真澄氏にインタビューをおこなっている。

 桑田氏は少年時代から、自らも野球の練習中に指導者から「体罰」を伴う指導を受け、それを疑問に思っていたという。現役引退後大学院に社会人入学し、スポーツの精神主義の問題点などを研究してきた。現在は研究成果を踏まえ、「体罰」反対の立場を明確にしながら、よりよいスポーツ指導方法についての講演活動などをおこなっているという。

 桑田氏はインタビューで、「体罰」について以下のような認識を示している。

◆(「体罰」自殺事件について)「本当に心が痛いとしか言いようがない残念な出来事だ」
◆(自身の少年時代からの「体罰」経験について)「グラウンドに行って殴られない日がない時代で、それが当たり前とされていたが、殴られて愛情を感じることはなかった。理屈で話して説明してほしかった」
◆(「体罰」について)「体罰は指導者の勉強不足による、いちばん安易な指導方法で、チームや選手は本当の意味では決して強くならない」「体や技術が出来上がったプロの選手でさえミスをするし、ホームランを打たれ、三振もする。だから、子どものミスに対して体罰というのは絶対に反対だ」
◆(指導法について)「かつては練習中に水を飲んではいけなかったが、今は“どんどん飲みなさい”と反対のことが正解になっている。指導方法も時代に合わせて変えていくべきで、今回の問題をむだにしないためにも、スポーツに携わる人全員で議論して、子どもたちの育成につながる指導方法を考えていきたい」

 桑田氏の指摘には学ぶ点が多い。

 桑田氏は、指導と称する「体罰」への疑問を模索する中で、「体罰」反対の立場に到達することができた。しかしその一方で、疑問を疑問とも思わないまま指導者になり、「体罰」を指導と信じこんで正当化し、自分も教え子に「体罰」を繰り返す教師や指導者のほうが圧倒的に多く、「体罰」は連鎖するといわれる。

 「体罰」の連鎖は、すぐにでも断ち切らなければいけない。

(参考)
桑田真澄さん“体罰では強くならない”(NHKニュース 2013/1/11)