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桜宮高校「体罰」自殺事件で気になったこと

 大阪市立桜宮高校2年男子生徒の「体罰」自殺事件に関連して、気になることが。

 橋下徹大阪市長の動きである。橋下市長はこの事件について、「校長は何をやってたんでしょうかね。僕の把握している事実経緯からすれば、校長は(体罰を)認識していたというような報告も入っています。しかも、体罰事案のこれくらいのSOSを拾い上げることができないということであれば、いじめ案件についても、SOS届いていない事案、たくさんあると思いますね」などとやり玉に挙げ、対応の不備を検証すべきと指摘した。
 もちろん対応の不備があるとすれば、事実関係をしっかりと検証して再発防止策を取ることは重要である。その一方で橋下大阪市長は、「体罰」について何をしてきたのかも同時にしっかり見なければならない。
 橋下氏は大阪府知事時代の2008年10月、学校での「体罰」について「子どもが走り回って授業にならないのに、注意すれば保護者が怒鳴り込み、頭を小突くと体罰だと騒ぐ。こんなことでは先生が教育をできない」「言っても聞かない子には手が出ても仕方がない。」と発言している。(参考:朝日新聞2008年10月26日『橋下知事「手を出さないとしょうがない」 体罰容認発言』)
 また大阪市長就任後の2012年10月には、「先生にもうちょっと懲戒権を認めてあげられないのか」「僕はもみあげつまんで引き上げるくらいはいいと思う」と発言している。(参考:しんぶん赤旗2012年10月3日『橋下氏、体罰あおる 「大阪市独自の指針必要」』)
 橋下氏は「体罰」を容認していることは明らかで、その姿勢は大阪府・市での教育関連条例にも影響を及ぼしている。今回の「体罰」自殺事件についても、「体罰」肯定・容認の姿勢が最悪の形で現れたものである。「体罰」を肯定・容認し続ける限り、自殺・傷害致死問わず「体罰」で命が奪われる事件や、ケガや精神的な変調をきたしたり後遺症で長く苦しめられるなど、望ましくない事件が起きる危険性と紙一重なのである。
 橋下氏は自らの「体罰」容認の姿勢をそのままに、今回の事件では一方的に学校側を槍玉に挙げている。しかしこんな矛盾した態度では結局、「体罰」防止など根本的な問題には一切手を付けられないのではないか。