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安倍内閣:「親学」推進の首相と文科相

 安倍晋三内閣が12月26日に発足し、文部科学大臣に下村博文氏が就任した。首相・文科相とも極右的な教育政策を持ち、また「親学」を推進している中心でもあり、今後の動きが気になる。

 「親学」なるものは、極右教育学者の高橋史朗氏が提唱したものである。「親学」では、「発達障害を予防する伝統的子育て」「発達障害は早期発見と早期治療で治る」などと提唱している。これは、先天的な脳機能の特性によると考えられている発達障害が、まるで親の育て方の悪さにあるかのような、科学的に誤った主張である。まともな教育・保育・心理学・障害者福祉・精神医学などの研究や実践の観点からは、トンデモといっても差し支えないものである。
 「親学」は保守政治家にも影響を与え、国会では「親学」を推進する議員連盟が作られている。報じられているところによると、「親学」議連の会長は安倍現首相、事務局長は下村現文科相である。また山口那津男公明党代表なども「親学」議連に名前を連ねているという。
 大阪市では2012年5月、大阪維新の会大阪市議団が「親学」の考え方をベースにした「家庭教育支援条例」案を検討していることが発覚した。条例案に大きな批判が巻き起こり、市議団や維新代表でもある橋下徹大阪市長が火消しに躍起になった上、条例案は事実上棚上げになったという騒動も起こっている。
 今回国政で安倍首相・下村文科相が誕生したことは、「親学」をはじめ極右的な教育政策が政府レベルで全国的に進められる危険性を伴うものでもある。こういうトンデモが教育の場で全国的に進められることのないよう、動きを強めていかなければならないだろう。