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品川区中学生自殺、「一連のいじめは自殺の誘因」と報告書

 東京都品川区立中学校1年の男子生徒が2012年9月に自殺し、背景にいじめが指摘されている問題で、品川区教委は11月5日、「一連のいじめは自殺の誘因となったと判断せざるを得ない」などとする報告書を明らかにした。

 報告書によると、生徒は入学直後、同じ小学校から進学した同級生の「(男子生徒は)キモイ、避けた方がいい」などの発言をきっかけにいじめられるようになった。2012年5月には「キモイ」「うざい」などの暴言も日常化し、シャープペンシルを壊されるなどもした。また特定の生徒から暴行を受けるようにもなった。報告書では、いじめに関与した生徒は他クラスの生徒を含む32人で、特に悪質な行為をしていたのは6人と判断している。
 担任教諭は5月の時点で異変に気づいたものの、学級活動での一般的な注意にとどまり、いじめた生徒の特定や個別指導など踏み込んだ対応を取らなかった。保護者は7月10日の三者面談の際に、生徒が同級生から「殺す」などと脅されたと担任教諭に訴えたが、それでも学校側は聞き流すだけで対処しなかった。学校側は「今時のいじられキャラの子どもではよくあること」かのように漠然と放置していた。
 自殺当日の2012年9月26日にも、この生徒は数人から囲まれて暴行を受けていたという。
 学校側の対応のまずさが際立つ。明らかないじめであり、暴力行為であり、人権侵害行為であるにもかかわらず、まるでささいなことかのように扱って放置するのは、極めて問題だと言わざるをえない。学校側の対応次第では、生徒は自殺に追い込まれずに済んだのではないかという印象も受ける。加害生徒の行為ももちろん問題であるが、学校側の対応もいじめに拍車をかけたのではないかという気がしてならない。