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熊本大学での一気飲み死亡事故:上級生・教授の過失一部認める

 熊本大学医学部漕艇部で1999年6月におこなわれた新入生歓迎会で、当時1年生だった男子学生が上級生らから一気飲みを強要されて急性アルコール中毒で死亡した事件がありました。
 死亡した学生の両親が、新入生歓迎会に参加していた上級生や大学教員に対して「飲酒を強要した上、泥酔を放置した安全配慮義務違反があった」などとして訴えていた訴訟で、2審福岡高裁で安全配慮義務違反を認めて教授と上級生あわせて8人に損害賠償を命じる判決を出しました。〔『西日本新聞』2006/11/14〕〔『読売新聞』2006/11/14

 1審熊本地裁では安全配慮義務違反が認められなかったので、今回の2審福岡高裁で教授と一部の上級生の安全配慮義務違反が認められたのは一歩前進だといえます。
 また同時に、事件発生当時の1999年時点でもすでに一気飲みは社会問題化していて、大学などでも啓発活動が強められていた時期でした。そのことを考慮すると、教授と上級生の過失が認められた範囲はやや狭いような気もします。
 大学サークルなどでの一気飲みによる事故は、毎年のように起こっています。この事故のほかにも、死亡事故や後遺症が残って学業に支障をきたしたという例も報告されています。一気飲みによる事故は防げますし、防がなければなりません。