※当ブログは新サイト に移転いたしました。

新規の編集は、新サイトの方で実施しています。

教育基本法論議:政府・与党は世論に耳を傾けよ

スポンサーリンク

 教育基本法の改悪案について、全国的にも地方議会が「反対」「慎重審議を」などとする意見書を決議したり、新聞で慎重審議を求める論調の記事が発表されるなど、反対運動が高まっているということです。
「反対」「拙速やめよ」続々 教育基本法改悪 地方紙・議会・教育現場 やらせ・未履修…“政府は襟正せ”〔『しんぶん赤旗』2006/11/12〕

 個人的には「教育基本法を現時点で改正する意味はないし、むしろ現在の教育を教育基本法の理念に近づけていくべき。教育基本法の理念を変質させるだけの与党案の論議は無意味で有害」と考えています。しかし少なくとも、教育基本法の問題は日本の教育と民主主義にかかわる問題でもあり、慎重な論議が求められます。
 世論誘導をねらった「やらせ質問」問題まで発覚した以上、現在の与党案の論議の前提はなくなったといえるので、現在の与党案は白紙撤回されるべきです。

道徳心?

 教育基本法改悪を推進する勢力は「道徳心」や「公徳心」などという論調を持ち出す傾向もあるようです。
 しかし、教育改革タウンミーティングでの「教育基本法改正賛成やらせ質問」や、いじめ問題、高校必修科目未履修問題などの事実関係をとっても、彼らのいう「道徳心」や「公徳心」の陳腐さ・皮肉さが浮き彫りになっています。
 彼らが現におこなっている「民主主義のルールを無視し、自分たちの意に添わないものを実力で排除すること」「他者の意見を無視して自己の主張を一方的に押しつけようとすること」など、教育基本法改悪勢力のいう「道徳心」や「公徳心」の正体だとみて差し支えないのかもしれません。こんな「一部の者がやりたい放題」の「道徳心・公徳心」に基づく社会が「美しい国、日本」とは、間違っても言えません。

与党側の気になる発言

 その一方で、与党側に気になる発言をした議員がいたと報じられました。

教基法、与党単独採決も=やらせ質問「つまらぬこと」-自民・二階氏〔『時事通信』2006/11/10〕
 自民党の二階俊博国対委員長は10日夜、那覇市で講演し、教育基本法改正案について「国会の会期もある。いつまでも慎重審議で(野党に)引きずられていたら、政治の生産性が上がらない」と述べ、与党単独での採決も辞さない考えを示した。
 また、二階氏は、野党がタウンミーティングでの「やらせ質問」などの真相解明が先決としていることに対し「教育基本法を60年ぶりに改定しようとしている。それに比べたらやらせがあったなんてつまらないことだ」と語った。

 
 二階俊博氏の発言は、かなり重大なものです。世論を無視して「慎重審議は生産性が上がらない」呼ばわりしていること、教育基本法議論の根幹にかかわる「やらせ」問題を「つまらないこと」の一言で片づけていることなどは、本来なら国民の代表として政治をおこなうべきの国会議員にあるまじき発言だと感じます。
 二階氏の名前と、彼の選挙区は衆議院和歌山3区(新宮市・田辺市・御坊市など和歌山県南部)選出だということを記憶の片隅にとどめておくとします。
 同時に、上記の発言は二階氏個人の発言にとどまらず、与党全体の雰囲気だと感じられます。教育基本法改悪反対・少なくとも慎重審議をおこなうべきという世論を、もっと広げていくことが重要ではないかと感じます。