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パチンコ店阻止のために劣悪環境の保育所設置?

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 兵庫県明石市が「パチンコ店進出阻止」として、津波浸水被害が予想されている海沿いのうえ大型車が行き交う国道沿いの建物を借り上げて市立保育所の分園を作る計画であることがわかった。

 明石市中崎2丁目、淡路島との航路になっていた旧「たこフェリー」乗り場跡地にパチンコ店が進出する動きを、市側が2012年6月に把握した。近くに保育所を設置することで風営法上の規制対象区域に指定し、進出を断念させようという作戦だという。
 9月議会に建物のリフォーム費用を計上し、0歳児から2歳児を受け入れる市立保育所の分園にする構想を明らかにした。
 しかし建物の場所は海沿いで、南海トラフ地震での津波浸水被害が予想されている。また国道交差点にも面しており、明石港砂利揚げ場に向かうダンプカーが行き交っている。騒音や砂煙なども問題になっているという。
 明石市は「近くに高層マンションがあり、津波到達が予想される109分もあれば避難できる」「年齢が低い児童はあまり外に出ない。建物リフォームの際に安全や外気の問題には配慮する」などとして問題はないとしている。
 しかし問題はないどころか、保育には劣悪な環境がそろいすぎている。大震災はいつ来るかわからないとしても、現地は島になっていて、災害発生時は近くの高層マンションに逃げられたとしても島ごと孤立させられる恐れもある。
 さらに深刻なのは、交通面や大気面での環境。ダンプカーの行き交う国道交差点沿いという立地条件では、交通安全の問題や大気汚染の問題に毎日さらされることになる。
 もちろん、保育所を増設すること自体は否定しないし、現状では地域によってはもっと増設されるべきであろう。ただ増設するにしても、それなりの立地条件のところに設置すべきである。またパチンコ店進出阻止も、地域環境や街づくりにとっては重要な課題なのかもしれない。
 ただ、パチンコ店進出阻止のために子どもを盾に取り、劣悪条件にさらしても意に介さないようにも受け止められるやり方は望ましくない。
(参考)
明石市、津波浸水域に保育所計画 パチンコ店阻止狙い(神戸新聞 2012/9/8)