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「つくる会」教科書に反対する宣伝:東京・杉並区

 東京都杉並区では2005年以来、中学校社会科で扶桑社版歴史教科書が使用されています。8月10日に予定される採択を前に、「杉並の教育を考えるみんなの会」は7月13日、育鵬社(今回より扶桑社から発行を継承)と自由社の教科書を採択しないよう求める宣伝をおこないました。

 宣伝を報じた新聞記事によると、以下のような状況が報告されています。

侵略美化の教科書反対 採択しないよう求め宣伝 東京・杉並区
(2011年7月14日 しんぶん赤旗)

 約10人がビラを配り、ハンドマイクで宣伝。マイクを握った同区の元中学校社会科教員(62)は「調査書に扶桑社版の叙述の誤りを書いたら校長に書き換えさせられた」と異常なやり方で採択された教科書だと告発しました。
 ビラを配る高校1年と中学1年の息子をもつ女性(40)は「子どもには、戦争がどれだけ非人間的なものか知ってもらい、戦争を絶対にしないということを教えてほしい。現場の意見をくみとって選んでほしい」と話します。
 次女(15)が3年間扶桑社の教科書を使って中学を卒業した母親(52)は「社会科が大好きな娘が扶桑社の教科書を渡されたことで傷ついています。子どもたちの手に渡してはいけません」と話していました。…

 宣伝に参加した教員が告発している内容は、扶桑社教科書が初めて採択された2005年当時から問題になっていました〔参考:「つくる会」教科書に不利な報告 校長指示で書き換え 東京・杉並 中学教員2人が会見(『しんぶん赤旗』2005/7/28)』〕。そもそも間違いだらけの教科書だからこそ間違いが指摘されるのに、間違いを指摘すると書き直させられる、このような不正に基づいて採択されること自体が異常なことです。
 また「社会科が大好きな娘が扶桑社の教科書を渡されたことで傷ついています。」というのは切実です。扶桑社(育鵬社)にしても、自由社にしても、社会科の学習に役立つような代物ではありません。右派教科書の内容は生徒をも傷つけるものだといえます。
 杉並区といえば、右派教科書支持者がなりふり構わない異常な行動をした元祖ともいえるべきところですが、ここで採択をやめさせることこそが正念場になってきます。