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津波題材にした国語教科書、代替教材発行へ

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 2011年度より使用されている光村図書の小学校5年の国語教科書では、安政南海地震での津波避難の故事をもとにした教材が掲載されています。しかし東日本大震災の発生を受け、出版社側は被災地の学校向けに代替教材を作成したということです。

 もとの教材『百年後のふるさとを守る』では、安政南海地震の際の紀伊国(現在の和歌山県)での津波避難の故事をもとにした物語『稲むらの火』をもとに、避難を誘導した浜口梧陵(儀兵衛)の伝記として再構成したものです。

 この教材が教科書に掲載されたことについては、防災教材としての活用も期待されるという肯定的な評価も相次いでいました。

 しかしその一方で、教科書完成後の2011年3月に東日本大震災が発生しました。そのため教材での津波の描写によって、被災地の児童のトラウマを呼び起こすのではないかという危惧が指摘されるようになりました。その結果代替教材を作成して被災地の学校に発送し、被災地では現場の判断によって代替教材での授業も可能なように考慮したということです。

 一般的にいえば防災学習も兼ねた教材であり、使用できる状況が望ましいとはいえます。一方で被災地の学校にとってはトラウマを呼び起こすおそれが危惧されるのも当然であり、代替教材の発行・活用についても当面はありえることだといえます。

(参考)
◎東日本大震災:光村図書小学5年国語教科書「津波伝記」別の教材に 被災地校に送付(毎日新聞 2011/6/13)