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広島市「子ども条例」検討断念へ

 広島市は6月10日、市が制定を目指してきた「子ども条例」の検討を中止することを明らかにしました。

 「子ども条例」案は2009年に構想が出されました。一方で反対派からの激しい反対運動もあり、市議会への条例案提出は複数回にわたって見送られ、制定できないままとなってきました。
 2011年4月に就任した松井一実市長は、「子ども条例」検討中止を発表した6月10日の記者会見で、子どもに関する施策は着実に実行されているとして、反対意見も多くあるもとで条例化までは必要ないと判断したという認識を示しました。
 しかし条例に反対する意見は、子どもに関する施策が充実しているからあえて条例化までは必要ないという立場からのものではありません。逆に、子どもに関する施策が充実すると具合が悪いという勢力によって、強い反対運動がおこなわれたものです。
 子どもの権利の充実や、権利が侵害された場合の救済制度の保障などをうたう条例が都合が悪いというのは、子どもへの人権侵害を「教育」「指導」や「しつけ」と混同しているからこそのものでしょう。
 反対意見については感情論だけで、具体的・論理的な根拠があるというわけではありません。しかし条例自体が断念に追い込まれたのは、きわめて残念に思います。
(参考)
◎広島市、子ども条例検討中止(中国新聞 2011/6/11)