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避難時状況検証へ要望:東日本大震災

 東日本大震災では、宮城県石巻市立大川小学校の児童・教職員が避難中に津波に巻き込まれて大半が死亡・行方不明になりました。このことに関して、保護者有志が6月1日、避難時の状況を検証して詳細な説明を求める要望書を提出しました。

 またNHKや毎日新聞の取材によると、津波に巻き込まれながらも助かった児童や、津波到達直前に保護者が迎えに来て助かった児童らの証言から、地震発生直後から津波襲来までの学校の状況も少しずつ明らかになっているということです。

 地震直後、児童と教職員らは校庭で30分ほど待機していました。大津波警報を知らせるスピーカーの音は学校にも聞こえたといいます。自分の子どもを迎えに来たという保護者が教職員に「山に逃げて」と伝えましたが、教職員は逆に「落ち着いて」となだめたといいます。

 学校に避難してきた住民と教職員は、その間に避難先を協議していました。避難しようと移動をしたときに津波に襲われたということです。

 保護者からは学校の裏山に逃げれば良かったのではないかという疑問が持たれているということです。しかし裏山は避難指定場所には指定されていませんでした。

 校長は当時、所用で休暇を取っていたため難を逃れました。校長は震災後「裏山はつるつる足が滑るので階段を造れるといいなと教員間で話していた」と証言したということです。一方で保護者は「裏山は滑らない。低学年でも上れる」と証言しているといいます。

 毎日新聞の記者は実際に裏山に登り、「低学年の児童が登れないほどではないが、混乱状態の中で全児童を無事に避難させようとすれば事前の避難先指定や訓練が必要だと感じた」という趣旨を記事に記載しています。

 「運」や「結果論」として適当に扱うということも、もしくは特定の誰かに責任をかぶせるということも、どちらも両極端であり正しくないでしょう。事実を客観的に分析することで教訓を引き出し、今後万が一の際には被害を食い止める手だてにしていくのがきわめて重要です。

(参考)
◎なぜ大川小だけ多数被害…説明求め要望書(読売新聞 2011/6/2)
◎“避難まで30分校庭に待機”(NHK 2011/6/3)
◎証言3・11:東日本大震災 津波時の避難所未指定--宮城・大川小(毎日新聞 2011/6/4)