いじめで神経症:損害賠償を命じる判決

 同級生から「うざい」などと書かれた手紙を渡されるなどのいじめや嫌がらせを受けて不登校になり神経症を患ったとして、東京都内の少女が同級生を訴えていた訴訟で、東京地裁は原告の訴えを一部認めたということです。

手紙で「うざい」違法 同級生の女子に賠償命じる(『共同通信』2006/9/14)
 中学校で仲のよかった同級生の女子からいじめや嫌がらせを受けて不登校となり、神経症を患ったとして、東京都内の少女が同級生に約175万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は14日、請求を一部認め、10万円の支払いを命じた。
 金光秀明裁判官は「同級生は少女と距離を置こうとして不親切な行為をした。それを違法と判断するのはちゅうちょするものの『うざい。おまえなんか嫌い』などと書いた手紙は配慮を欠いている。中学生に神経症を予見することはできないが、相手が精神的苦痛を受けることは予測できた」と判断した。

 裁判にまでなる事態になったことは原告にとっても苦渋の決断だったと推測できますが、この判決は裁判レベルでいじめを認定した判決と受け取っていいといえるでしょう。
 被告の少女が原告の少女と距離を置きたがっていたことをもって直ちにいじめとはいいにくいですが、「うざい」などと書いた手紙を渡すというのはいじめと見なされる行為です。「精神的苦痛を受けることは予測できた」とした判決は妥当ではないかと考えられます。
 その一方でこの判決については、法廷レベルでの判例という意味だけではなく、教育現場でのいじめ指導という観点からも教訓を還元していく必要があります。