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入試合否判定で成績改ざんし不合格に:東京

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 東京都教育委員会は3月25日、都立蒲田高校の2007年度と2008年度の入試で不正な合否判定があり、不正を主導した当時の校長(現在は教育委員会の別部署に異動)を懲戒免職処分にしたと発表しました。また不正に関与した当時の副校長2人についても、それぞれ同日付で停職3ヶ月と戒告の懲戒処分にしました。

 校長は副校長らに指示し、願書提出時の様子や面接控え室での態度を観察させました。茶髪やピアスの跡があるなど頭髪や服装に問題があると判断した受験生について、面接点などを減点して成績を改ざんし、合格させないようにしました。
 2007年度には面接点だけを減点していました。2008年度は面接点の減点だけでは対象受験生を不合格にできなかったとして、小論文や実技なども減点し、さらに成績が合格基準に達していなかった受験生への加点をおこなって合格枠を埋めました。
 匿名での通報があり、事態が発覚しました。のべ33人が成績改ざんの影響で不正に不合格になり、21人が入学できなかったといいます。
 校長は動機について、中退率の高さなどを背景に「学校を立て直したかった」などとしたということです。しかし入試で独自の「裏基準」を作り、不正な合否判定をおこなうようなことは問題外です。こういうことが許されるわけがありません。
 以前にも似たような事件が発覚しています。神奈川県立神田高校(現在は他校と統合して閉校)では、2005年~08年度に今回の蒲田高校事件と同様、服装を基準とした不適切な合否判定をおこなったことが発覚して問題化しました。神奈川県立神田高校の事件では、不適切な合否判定であるという根本を無視して「服装で合否を判定するのは当然」かのように主張して不正を擁護する風潮も生まれ、産経新聞もこのような主張の論陣を張っていました。今回の蒲田高校の事件についても、「公正な入試判定」と「服装」という全く異なるものを混同して不正を擁護する風潮が再燃しないかが気がかりです。
(参考)
◎都立蒲田高校で不正入試 服装や頭髪で不合格者(共同通信 2011/3/25)