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明徳義塾暴行事件:被害訴え認めながらも無罪

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 高知県の明徳義塾高校のバスケットボール部で部員に暴行を加えたとして暴行罪に問われた元監督・瀬田幸穂同校職員(54)に対し、高知地裁は3月4日、日常的な暴行があったことは認めながら、刑事事件として立件された事件については発生状況に疑いが残るとして無罪判決を出しました。

 刑事事件としては、2007年1月に遠征先の愛知県内の別の高校の体育館の更衣室で生徒2人に暴行を加えたことが問われました。

 元監督は日常的にたたくなどの「指導」をしていたことは認めていたものの、立件された事件については「事件現場とされた更衣室は、当時女子更衣室として使用されていた」として無罪を主張しました。また被害生徒や保護者について「レギュラーになれなかったことなどへの腹いせ・逆恨みで事件をでっちあげた」などと主張しました。

 公判では、被害当日の状況についての被害生徒の証言や暴行を目撃した生徒の証言は具体的で信用できるとしたものの、遠征先の高校の監督が「事件現場とされた場所は女子更衣室として使用されていた」と証言したとして、発生状況には疑いが残るとしました。

 不自然な判決であり、また教諭の証言の信用性も再吟味されるべきものです。判決では遠征先の高校の監督の証言について「ウソをつく動機も弱い」と断じているようですが、そもそも指導者仲間としてのつながりがあるので動機が弱いという判断自体が疑問ですし、生徒の証言とも矛盾します。

 控訴して正当な判決を導き出すべき事案です。

 少なくとも、暴力を伴う「指導」については被告自身も認めています。これらの「指導」は被告やその周辺にとっては「正当」と感じているのかもしれませんが、こういう主張は一般的には通用しません。

(参考)
◎明徳義塾体罰、「起訴事実に疑い」と元監督無罪(読売新聞 2011/3/5)
◎明徳バスケ部暴行:元監督に無罪 「起訴内容、証言と矛盾」--地裁判決 /高知(毎日新聞 2011/3/5)
◎明徳元監督、無罪(朝日新聞 2011/3/5)