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熱中症死亡事故:両親と学校との和解成立

 宮城県仙台市の私立東北学院中学校で2003年8月、当時1年生の男子生徒がバスケットボール部の部活動中に熱中症で死亡した事故に関して「学校側が和解金を支払い、事故再発防止策を実施する」内容で和解が成立したということです。

東北学院中の熱中症死亡事故:4500万円で和解成立--地裁 /宮城

 事故は2003年8月18日午後に、気温20度強・湿度85~91%という環境のもとで発生しました。生徒は練習開始から約2時間半後に意識不明になり、3日後に熱中症による多臓器不全で死亡しました。事故後、学校側が事故の経緯について詳細な説明をしなかったことなどに不信感を持った遺族が、やむなく提訴したということです。

 両親によると、事故の状況について、学校側は「他の生徒のケア」などを理由に詳細な説明を拒んだということです。また生徒の母親は「校内での事故について、親は学校の説明を待つしかない。事実を知ることで息子の姿をとらえたい、という思いだけがあったのに(話し合いの中で)私たちを『加害者』のように言う人もいた」とも話しています。

 事実を明らかにし教訓を引き出すことが、遺族の気持ちに添った対応だし、事件再発防止策の一環となります。しかし事実関係を隠そうとしたり、ましてや遺族を「学校に理不尽な言いがかりを付ける人」かのように描いた者がいたとすれば、遺族の感情を逆撫でするものであることはいうまでもありません。

 和解は成立したことは、一歩前進だといえます。今後同様の事故が起こることのないように願います。

 なお、「気温21度で熱中症?」と不思議に思われる方もいるかもしれません。しかし、21度前後の気温でも、激しい運動で体内から大量の熱が発生することや脱水などの要因が重なれば、熱中症を発症するということです。