※当ブログは新サイト に移転いたしました。

新規の編集は、新サイトの方で実施しています。

重度障害児、親の付き添い求められ就学断念:埼玉

 埼玉県川越市在住の重度障害児について、保護者が特別支援学校への入学を相談したところ、学校側から親の付き添いを入学条件として求められ、「共働きの両親が仕事を辞めることはできない」として入学を断念していたことがわかりました。

 父親が3月1日に記者会見して事実関係を明らかにしました。
 児童は現在川越市立保育園に通い、4月に就学年齢に達します。児童は鼻の穴からチューブを通して栄養補給や水分補給を実施しなければならない状態だということです。チューブの挿入は医療行為とされ、通っている保育園では看護師を配置して対応しているということです。保護者の保育園への付き添いは求められていません。
 両親は、埼玉県立川島ひばりが丘特別支援学校へに就学について相談しました。しかし学校と埼玉県は、「学校に看護師を配置しているものの、県のガイドラインではチューブがはずれた場合の再挿入はおこなわないことになっている」として、児童の登校時間中には保護者が校内に待機することを求めました。
 両親は共働きで、児童の介助費用が高額になることもあり、片方が仕事を辞めることは経済的に困難だといいます。そのため当面は就学猶予の手続きを取り、引き続き保育園に通園させることを決めました。
 埼玉県の対応は疑問です。特別支援学校に看護師を配置しながら、医療行為とされているものについて医療職有資格者としてはできるはずの内容を学校職員としては制限するというのもおかしな話です。必要な児童に対して必要な措置をとれない、というのは、何のための看護師配置なのでしょうか。
 子どもの学習権に関わる重大な問題であり、埼玉県教委は児童を4月から入学できるように準備を整えていくべきです。
(参考)
◎障害児が入学断念“改善を”(NHKニュース 2011/3/1)
◎共働き夫妻が障害児の入学断念 常時付き添い求められ(共同通信 2011/3/1)
◎県立特別支援学校/男児、入学断念(朝日新聞 2011/3/2)
◎重度障害の6歳男児 特別支援校への進学断念(東京新聞 2011/3/2)