カルチャーギャップなのでしょうか

 山梨県都留市立小学校で2006年7月、給食を食べる際の態度が悪かった児童に対して教諭が注意した際、たまたまそばでやりとりを聞いていた外国にルーツを持つ児童がショックを受けたとして、児童の両親が抗議していたことが分かりました。

 「毎日新聞」2006年9月2日付によると、事実経過はおおよそ以下の通りだということです。

抗議:外国籍児童の親、教師発言に 都留の小学校食べ歩き注意で /山梨
 都留市の小学校で学年主任の女性教諭(47)が、給食時間に立ち歩いていた4年生の複数の児童に「イヌやネコと違うのだから座りなさい」と注意し、近くで聞いていた男子児童(9)の両親が同小に抗議していたことが分かった。同市教委は不適切な発言だったとして学年主任らに口頭で注意した。
 市教委と同小によると、7月13日午後12時半ごろ、4年生の複数の児童が立ち歩きながら給食を食べていたのを見回りをしていた学年主任が見つけ、着席して食べるよう注意。児童らが座らないため、言い聞かせるため発言したという。
 児童が両親に話し、外国国籍を持つ児童の母親が「動物を引き合いに出すとは日本の教育には限界を感じる」、日本人の父親は「子どもが、自分個人に言われたと思っている」と抗議。男児は同月14日から登校していない。
 男児は近く、母親の出身地の海外に引っ越す予定だが、同小の校長は「特定の児童への発言ではなく、誤解があれば解きたい」と話した。【藤野基文】

 仮に「お前らは犬や猫か」とでも発言したのならば話は別ですが、今回の教諭発言とされている「イヌやネコと違うのだから座りなさい」ならば、通常の日本的な感覚ならば「荒っぽい表現だが、日常会話の範疇で暴言とまではいえない」と受け止める人が多いのではないかと感じます。
 しかし外国にルーツを持つこの児童や、児童から話を伝え聞いた保護者は暴言と認識しているようです。
 今回の問題については、児童・保護者の出身国と日本の文化の違いや、日本語の細かいニュアンス理解の問題などが背景にあるのかもしれないと、記事を読んで感じました。

※私自身の個人的な経験では、外国語学習の際、「日本語的な発想で認識したり直訳したりすると問題発言・暴言に感じる言い回しが、現地では日常会話の範疇として認識されている」という例に何度か遭遇したことがあります。

 マクロな視点では、国際理解や多文化共生などといった課題を改めて考えさせられる事件です。
 また同時に、関係者間で誤解が続くのは好ましくありません。学校側と該当児童・保護者との間で、誤解が解決できるよう願っています。