いじめ問題で文科省要請:NPO法人

 NPO法人『ジェントルハートプロジェクト』(本部・神奈川県川崎市)は2月10日、文部科学省に対し、いじめ問題に関する要望書を提出しました。

 児童・生徒の自殺事案があった場合、学年の全児童・生徒もしくは全校児童・生徒へのアンケート調査を3日以内に実施するよう求めています。
 文部科学省は2011年1月にいじめ自殺事案の初期対応案を公表しましたが、文部科学省案では3日以内に教職員への聴き取りを優先し、数日以内に周辺の児童・生徒から聞き取るという案でした。
 要望書は、いわば対案のような形で提出されたことになるといえます。関係者は「文部科学省案だと学校のいじめ隠蔽が可能になる」と指摘しているということです。
 文部科学省案と『ジェントルハートプロジェクト』案を比較した場合、『ジェントルハートプロジェクト』案の方が具体的な事実関係に迫ることができるといえるのではないでしょうか。
 教職員への聴き取りを優先し、児童・生徒への聴き取りは後回し・範囲も小さくするともとれるような文部科学省案では、いじめの全体像が浮かび上がらない可能性もあります。隠蔽工作の余地も生まれます。
 一方で事件直後に全児童生徒への調査をおこなうことで、直接のいじめ加害者や学校側とは全く利害関係のない児童生徒からの目撃証言や、教職員が気づいていなかった事実関係などが浮かび上がり、事実関係を客観的に把握できる可能性が高まるといえます。
(参考)
◎いじめ防止へ実効策を 川崎のNPO法人 文科省に要望書提出(東京新聞 2011/2/11)