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部活動中に熱中症事故:大阪・枚方

 大阪府枚方市の府立香里丘(こうりがおか)高校の硬式野球部で8月12日、練習中にランニングをしていた部員3人が倒れ、うち1人が6日間入院していたことが分かりました。

 『共同通信』(2006/8/24)や『毎日新聞』(2006/8/24)の記事によると、「前日に部員が部室のカギをかけ忘れて帰宅した」として、監督は部員全員に対して、罰として校舎の周囲を30周走るよう指示したということです。約1時間後1人の生徒が倒れ、監督はすぐに119番通報して、倒れた生徒は救急搬送され、練習は中止になりました。練習中止後も体調不良を訴える生徒が続出し、さらに2人が救急搬送されたということです。当日の枚方市の最高気温は36度でした。
 幸いにして生徒らの体調は回復しているということです。生徒らが倒れた際、すぐに救急に通報したのは、不幸中の幸いだったといえます。
 ですがその一方で、「罰としてランニングさせるという指導法には『体罰』と見なされかねない問題がある」「猛暑の中でのランニングは、熱中症事故のリスクが格段に高まることは十分に予見できるのではないか」という2点については、疑問に感じます。
 罰として猛暑の中でランニングさせたことについて学校側は「『体罰』ではない」と判断しているということですが、少なくとも不適切な指導であることはいうまでもないことでしょう。
 また熱中症対策としては、当時の気温は「運動は原則中止」というレベルの気温です。そんな中で長時間のランニングをさせたということは、きわめて危険な指導だといえます。
 指導していた監督は「熱中症は注意してきたが、事故が起きた。体調管理に努め、再発しないよう指導する」とコメントしているということです。監督当人はもちろん全国の学校関係者には、今回の事故を教訓として、熱中症事故へのさらに深い理解と対策をとっていくことが求められます。