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生徒指導の直後に自殺:事実関係解明求め提訴

 長崎市立中学校で2004年3月、教諭から注意を受けた直後に2年生(当時)の男子生徒が校舎から飛び降り自殺した事件がありました。生徒の両親は「原因は生徒指導ではないか」と訴えてきましたが、市教委は「指導と自殺との因果関係はない」としている点を両親が不満として、事実関係の解明を求めて損害賠償訴訟を起こす方針を固めたということです。

中2が学校で自殺 「原因は生徒指導」両親、提訴へ〔『asahi.com』2006/8/20〕

 「朝日新聞」の記事によると、生徒が自殺にいたる直前の状況は、以下の通りだということです。

 自殺したのは安達雄大君(当時14)。04年3月10日、校内でたばこを持っているのを担任の男性教諭に見つかり、生徒指導中に「トイレに行きたい」と教室を出て、校舎4階から飛び降りた。

 市教委の調査で、雄大君は狭い掃除用具入れの中で担任に注意された後、真っ暗な多目的教室に連れて行かれたことが分かった。多目的教室に「オレにかかわるいろんな人 いままでありがとう」という遺書が残されていたが、密室で何があったかは不明だ。

 両親は第三者機関による調査を求めたが、市教委は担任からの聞き取りなどをしただけで「指導と自殺の因果関係はない」と結論づけている。

 学校の中でたばこを持っている必然性はないとしても、指導のやり方は妥当とは言えないのではないかという思いがあります。「掃除用具入れの中」「真っ暗な多目的教室」などで指導するというのはかなり乱暴なやり方であり、生徒に強い恐怖感を感じさせた可能性もあります。また、掃除用具入れの中や多目的教室での指導内容の詳細についても明らかにされていません。

 長崎県ではこの事件のほかにも、中高生の自殺が相次いだり、「体罰」や暴力的な指導が相次いで表面化しています。それらに対する教育委員会や学校側の対応も、「本当に子どもの立場に立って考えているのか?」と疑問に思うような内容です。

 この事件に関する詳細な事実解明を通じて、生徒指導のあり方を見直す契機になることを願います。