子どものけが:虐待判別システムを開発

 産業技術総合研究所などは12月26日までに、乳幼児のけがについて虐待か不慮の事故かどうかを判別するシステムを開発しました。

 不慮の事故でけがをして病院を受診した子ども約1万人のけがの状況をデータベース化し、病院を受診した子どものけがの状況を入力して過去の事故でのけがの状況との類似度合いを判定することで、事故で生じた傷である可能性を算出するということです。
 過去の虐待事案の受傷状況24件を入力してみると、うち22件については事故で生じた傷である可能性は低いと判定されたといいます。一方で事故で生じた可能性が「50%近く」と判定された虐待事案もあり、精度の向上が課題になっているともいいます。
 虐待加害者は病院で「事故でけがをした」と主張することも多いことや、医療関係者も虐待通報は経験や勘に頼る部分もありためらいが生じることもあることなどから、システム開発がおこなわれたといいます。
 システムの精度向上や実用化によって、児童虐待が見逃されることなく、適正な対策がとれるようになることが期待されます。
(参考)
◎虐待:事故との判別システム開発 産総研、医師の判断支援(毎日新聞 2010/12/26)