一部保護者が校庭の芝生無断撤去:大阪府岸和田市

 校庭芝生化をすすめている大阪府岸和田市立春木中学校で、野球部員やソフトボール部員の一部保護者が「練習に支障がある」として、校庭の芝生の一部を無断で撤去していたことがわかりました。

 補助金を出した大阪府では「原状回復がされない場合は補助金返還請求も検討する」とし、また学校側は刑事告訴こそ見送る方針だとはいうものの、関与した保護者らに原状回復を要求しているということです。
 報道によると、同校では2009年6月、大阪府からの補助金と地域住民からの寄付金あわせて約700万円をかけ、グラウンド全面(約9000平方メートル)が芝生化されました。しかし2010年11月上旬、野球部とソフトボール部の保護者らが「グラウンドがでこぼこしていて使いにくい。芝生をはがしてほしい」と学校側に申し入れました。
 学校では芝生をはがすことを認めない一方、芝生の保全を前提に、11月末までにでこぼこ部分に土砂を入れるなどの整地作業を実施しました。しかし12月4日になり、数十人の保護者が学校に重機を持ち込み、野球部とソフトボール部が練習で使用しているエリアの芝生(約3000平方メートル)を無断撤去しました。
 校庭芝生化については、児童・生徒がけがをしにくくなることや緑化対策などのメリットが指摘され、導入例も増加しています。大阪府でも校庭芝生化が推進されています。
 しかしごく一部の人間の私益のために、このような強引な手法での芝生除去がされていいのかきわめて疑問です。学校側としては保護者相手でもあり刑事告訴には踏み切りにくいのかもしれませんが、一部保護者の行為はきわめて悪質な行為です。できるだけ早く原状回復されることを願います。