大阪市ネグレクト死亡:転居前の名古屋市で一時保護相談

 大阪市西区で2010年7月に発覚した幼児ネグレクト死亡事件で、逮捕された母親(23)が2009年12月、当時住んでいた名古屋市中区で、区役所に電話をかけ児童の一時保護を相談していたことがわかりました。

 名古屋市の検証委員会が12月14日に報告書を出し、事実関係について触れられています。
 2009年12月8日、母親から名古屋市中区役所に「夜の仕事で子どもの面倒を見られない。一時保護してほしい」などと電話相談があったといいます。時間外で担当者が不在だったため担当外の職員が応対し、区役所の担当者から折り返し連絡することになりました。
 担当者は母親の携帯電話に連絡を試みましたが、つながらなかったということです。一方で区役所への相談の件は、児童相談所には伝わっていなかったといいます。
 この事件では2009年8月、愛知県警中署が迷子として被害児童を保護した際、「ネグレクトに発展する可能性がある」として児童相談所に通告しましたが、担当者が十分な接触ができなかったことも明らかになっています。
 一家は2010年1月に大阪市に転居しましたが、転居後の2010年5月頃にも近隣住民から虐待疑いの通報が寄せられ、大阪市の児童相談所の担当者が接触を試みたものの接触できなかったことも明らかになっています。
 児童を救える機会が何度かあったにもかかわらず、結果的にいずれも失敗に終わり、最悪の結果となってしまいました。せめて似たような事件を再発させないためにも、対応について詳細に分析し教訓としていくことが強く望まれます。
(参考)
◎大阪2児放置死容疑の母、名古屋市に相談 児相へ伝わらず(中日新聞 2010/12/15)