奈良県教育委員会:障害児就学に関する冊子作成

 奈良県教育委員会はこのほど、学校・教育委員会関係者のみならず保護者も対象として視野に入れた小冊子「就学指導のガイドライン」を作成しました。

 障害児の義務教育就学の際、保護者から「相談場所がわからない」などの悩みが聞かれ、また十分に相談できないケースもあったといいます。
 そのため市町村教委の就学指導委員会の役割や相談方法をわかりやすく解説し、教育委員会関係者や教員だけでなく、保護者にとっても参考になるような冊子を作成しました。奈良県教育委員会のサイトからも閲覧できるということです。
 就学指導は、児童・生徒一人一人の状況を見極めながら、一人一人にあった選択ができるようにしていくことが望ましいといえます。そのためには十分な相談体制が必要になってくるでしょう。
 奈良県では、県内の地元中学校への進学を強く希望した肢体不自由児が、地元教育委員会から特別支援学校への就学相当と判断されたことで訴訟になり、結果的に中学校入学に決着したという事例も、2009年に発生しています。生徒や保護者の主張、教育委員会の判断とも、どちらが正しくてどちらが間違っているというものでもなく、それぞれが「よりよいものを」と判断した結果正反対の結論が導かれたものだとは思われます。
 就学訴訟のことも冊子作成の背景にあったのでしょうか。個別の児童・生徒と保護者が学校・教育委員会としっかりと相談しあいながら、よりよい結論を導き出せれば望ましいことです。
(参考)
◎県教委:障害児就学の参考に「ガイドライン」小冊子 /奈良(毎日新聞・奈良版 2010/12/5)
奈良県教育委員会事務局 特別支援教育企画室