川崎市立中学校いじめ自殺:被害者の家族が申し入れ

 神奈川県川崎市立中学校で、いじめられている同級生をかばい自らもいじめの標的となったことを苦にして3年生の男子生徒が2010年6月に自殺した事件で、自殺した生徒の両親と、生徒がかばっていた同級生の両親が12月4日、学校に申し入れをおこないました。

 自殺した生徒の遺族・同級生の家族とも、学校側の対応に強い不満を持っているということです。いじめられていた同級生はいまだに、加害生徒と同じクラスに在籍しているといいます。また自殺した生徒の遺族が納得できるような謝罪や、加害者への指導もないといいます。
 学校側は12月11日に正式な回答を渡すとした一方、「学校として何もやっていないわけではないが、受験の志望校を決めるという時期的な問題もある。謝罪するよう(加害生徒側に)働きかけているが、親の色々な考え方もあって出来ていない」(校長の発言、読売新聞より)と話したといいます
 確かに12月前後には、受験の志望校を決めるという時期的な問題もあります。しかし事件が発生したのは6月、きちんとした対応がされないまま半年が過ぎているのだから、受験をあげても後付けの言い訳にすぎません。このまま来年3月の卒業まで持ちこたえれば一件落着とでも思っているのでしょうか。
 また加害者側への謝罪を実際に働きかけていたとしても、「親の色々な考え方」というのも不審です。加害生徒の家族は「自分こそが変なことに巻き込まれ、子どもが不当に犯罪者扱いされた被害者」とでも思っているのでしょうか。
(参考)
◎川崎中3自殺 両親ら要望書 学校に「友人保護や指導を」(読売新聞・神奈川版 2010/12/5)