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小学校英語必修化に不安、4割

 山形県教育委員会はこのほど、県内の小中学生の保護者に対して、英語教育に関する意識調査をおこないました。〔『山形新聞』2006/8/7

 調査によると約4割の保護者が、小学校での英語必修化に不安を感じているということです。不安の理由としては「ほかの教科をしっかり学んでほしい」(31.3%)、「日本語を身に付けることがおろそかになる」(25.7%)、「小学校で英語を教えられる教師が少ない」(22.5%)といったことがあげられています。
 行政レベルでの論議では、小学校へ英語教育を導入する動きがすすんでいます。中教審は小学校での英語の必修化も打ち出しています。その一方で英語教育や学校教育の専門家や教育関係者、そして一般市民の間からは、小学校英語教育の導入に懐疑的ないしは慎重な意見も強くあります。
 「小学校での英語教育導入・必修化」に対する私自身の考えは、いわば「慎重派(ただし、今の行政が進める拙速な導入計画に限れば、明確に反対)」と言っていい立場です。
 小学校での英語教育を導入するにしても、他教科とのかねあいの問題・学習指導法の確立・指導者の養成など、クリアすべき課題は多数あります。小学校の英語教育そのものについては否定する気はありませんが、導入や必修化については、そういった課題が一定レベルで解決された後に具体化すべき、いわば将来的・長期的な問題だと考えています。
 しかし、現時点ではそういった問題がまともに論議されることなく、導入先にありきで進んでいます。そういった動きのもとでの小学校英語教育必修化が仮に実現すると、英語教育も中途半端になり、また他教科の学習も時間数が減らされてさらに中途半端になり、問題だらけになることが強く予想されます。したがって、現時点での拙速な導入には反対します。
 山形県教委の調査を読む限り、多くの方が私と似たようなことを考えておられるようです。小学校での英語教育については、導入先にありきではなく、不安や危惧の声にひとつひとつ向き合って少しずつ解決していくということが重要だと思われます。