校長が事故内容一部歪曲し報告:大阪府立高校ホウ酸団子事故

 大阪市内の大阪府立高校の女子生徒が、家庭科の女性教諭が作ったホウ酸団子を誤って口にして救急搬送された事故で、校長が事故の事実関係を一部ゆがめて報告をおこなっていたことがわかりました。

 事故は9月21日に発生しました。家庭科の女性教諭(52)はゴキブリ駆除用にホウ酸団子を作り、職員室でまいていました。1年生の女子生徒がその様子を見て家庭科教諭に「これ何?」と聞きました。教諭は「特製クッキー」などと冗談を言いながら生徒にホウ酸団子を手渡し、生徒が口にしたということです。生徒は救急搬送され治療を受けました。命に別状はないということです。

 当初は「教諭が目を離している間に、生徒が職員室の机に置いていたホウ酸団子を食べた」とした事故報告書を作成しました。しかし大阪府教育委員会への提出直前になり「教諭が手渡した」という事実が判明しました。しかし校長は、その情報を知りながら修正することなく提出したということです。

 校長は、事故の情報をつかんで取材した報道機関に対しても、「生徒が職員室の机に置いていたホウ酸団子を食べた」という説明をおこなったいいます。

 事故は新聞報道されました。報道を見た教頭が「報道内容は校内で把握している情報と異なる」と不審に思って校長に問い合わせ、校長が虚偽報告をおこなっていたしたことが判明しました。

 校長は「報道されると当該生徒や保護者への負担になると考えた」として、学校の責任が小さくなるような説明をおこなったといいます。しかし「当該生徒や保護者への負担」というのなら、誤情報であることを承知の上で、あたかも生徒が不用意な行動をとったかのように受け取れる内容を事実かのように発表したことは問題です。学校の責任逃れや当該生徒への責任転嫁を図ったとみなされてもおかしくありません。