児童虐待:一時保護までに1年以上の例も

 全国児童相談所長会の調査によると、2009年4~7月に児童相談所で対応した児童虐待事案のうち、保護者の同意なく一時保護した児童のうち4割以上が、虐待開始から一時保護までに1年以上を要していたことがわかりました。

 さらに、保護までに3年以上かかったケースも2割以上あったといいます。
 現行法では児童虐待に対処する権限が以前より強化されたとはいえども、強制措置などをとるにはまだまだ困難な実情が改めて表に出たといえます。
 保護までに時間がかかるということは、言い換えればその間児童は虐待被害に苦しみ続けているということにもなります。各事例を検討・分析して教訓を導き出し、迅速な対応をとるための研究を進めていかなければならないでしょう。
 また被害児童が保護を希望したかどうかについてもあわせて調査していますが、深刻な虐待を受けた児童ほど保護を希望する割合が減ることも明らかになっているということです。心理的に影響下に置かれたことでの深刻な影響が出ていると考えられます。
(参考)
◎児童虐待:不同意の児童一時保護、4割が「虐待1年以上」(毎日新聞・東京夕刊 2010/8/30)