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児童虐待死事件:通っていた学校の教師が教研集会で報告

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 全日本教職員組合などは8月20日~22日の日程で、和歌山県内で教育研究全国集会を開催していました。8月21日には高知県の小学校教師が、勤務校で児童虐待死事件が発生した経験について発表したということです。

 報告を報じている新聞記事(毎日新聞2010/8/22、しんぶん赤旗2010/8/22)によると、報告概要はおおむね以下の通りのようです。

 この教諭は、小学校5年の男子児童が雨の日も風の日も校庭の片隅に立って過ごしている様子が気になり、児童に声をかけました。「午後6時まで家に入れてもらえない」などと被害児童が話したため、虐待を疑って警察や児童相談所に相談し、児童相談所の担当者とともに一時保護の具体化を検討しました。
 教諭は児童を自宅まで送り届けたことがありましたが、応対した同居男性(母親の内縁の夫)から威圧的な対応を受けました。児童が家に入った直後、怒鳴り声や大きな物音が家の中から聞こえてきました。教諭は中に踏み込むことも考えたもののできず、また児童相談所の担当者も不在だったため、「朝一番で学校関係者と相談する」としてやむなく帰宅しました。
 翌朝、校長や担任教諭などに相談したものの、結論は「担任を中心に見ていく。担任でもないあなた(報告者の教諭)が出る必要はない」ということになってしまいました。
 教諭は児童のことが気になって声かけを続け、また「自分にできることはないか」と相談先を探すなどしていた矢先の2008年2月、この児童は同居男性から投げ飛ばされるなどの暴行を受けて死亡しました。

 教諭は事件から自戒を込めて、事件を繰り返し伝えることの重要性や、子どもに寄り添う学校づくりの重要性を訴えたといいます。
 報告をおこなった教諭にとっても、事件は痛恨の極みでしょう。報告すること自体もつらかっただろうとは推察されます。
 しかし事実関係を可能な限り明らかにして共有し教訓化することは、学校が虐待を発見した際により良い対応をおこない最悪の事態を食い止めるためにも重要だといえます。