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保育園児童虐待、保育士が「解雇不当」提訴:千葉

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 千葉県八千代市の私立保育園・高津西保育園の児童虐待事件(2010年2月発覚)に加担したとして懲戒解雇された保育士(52)が8月10日、処分撤回などを求めて運営法人を相手取り、千葉地裁に提訴しました。

 事件は、保育士2人が園児を平手打ちする・園児の口に粘着テープを貼り付ける・園児に「猿」などとあだ名を付けて呼ぶ・園児の顔に色つきのリップクリームを塗るなどの行為をおこなったとされるものです。
 保育士のうち1人は懲戒解雇、もう1人は諭旨退職処分となりました。
 加害者の保育士は、平手打ちについて当初は認めながらも、のちに「野菜をのみこんでもらおうと軽くほおをたたいた。平手打ちではない」という形で否定に転じています。しかしその行為自体が暴力行為であり、虐待を事実上認めていることになります。
 粘着テープを貼り付けたことについては当初は認めたものの、のちに「事実無根」と完全否定に転じました。またリップクリームを塗った行為については「園児の唇が荒れていたので塗った」などとしました。
 提訴を報じた報道によると、保育士は粘着テープを貼り付けたことを「捏造」と主張しています。またリップクリームを塗った行為については「軽率な行動」として事実関係そのものは認めながら、「さも児童虐待があったように描写された」と主張しているということです。
 保育士の主張は、子どもを対象とした施設や団体などの職員・指導者がその立場を利用しておこなう児童虐待(学校教育では「体罰」という別の用語が当てられますが、事実上同じものです)の加害者にしばしばみられる自己正当化の主張です。
 問題となった行為については一部認めながらも「正当・大したことではない」と描く一方で、全体的にはあたかも「問題とされた行為自体が事実無根のでっちあげ」かのような印象を与えようとするというパターンです。いわば「俺様の行為にケチをつけるのはけしからん」ということの言い換えに過ぎません。
 今までも虐待などが発覚すると、似たような主張をおこなって騒ぎ、「自分こそが悲劇の主人公」かのように演じてきた保育士や教師、子どもに関連する施設・団体等の職員や指導者などが多く現れてきました。今回もそのようなパターンであり、過去の多くの事件の加害者の主張との共通性を感じます。
 虐待や暴力行為自体、立場の弱い者に暴行や脅しで服従させようとする行為です。その体質が染みついているからこそ、虐待が問題化して自分が不利益を受けそうになれば俺様基準の屁理屈で騒いだり脅したりして、相手を疲弊させて言いなりにさせようという発想になるのでしょうが、そういう行為は社会的に通じません。
 今回の保育士については、問題になった虐待行為については一見すると否定しているようにも見えますが、主張をよく検証すると事実上認めています。裁判で適正な判断を願います。