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保育所強制わいせつ公判、被告は否認:山形

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 山形県村山市にあった無認可保育所の保育士・菊池竜太郎(34)が園児にわいせつ行為を繰り返したとして強制わいせつ罪に問われた事件の公判が、8月2日に山形地裁で開かれました。被告側は容疑を否認したということです。

 なお事件のあった無認可保育所「汪文幼児園」は、事件がきっかけで閉鎖したということです。無認可保育所の経営者は、元村山市長でもある被告の父親だったといいます。
 被告は「女児一人に対し、服を脱がせて体を触るなどわいせつ行為を複数回した」として、2009年9月に逮捕されました。当時の報道によると、逮捕直後には容疑を認めていた様子です。しかし「供述調書は警察の脅迫などに基づき作成された。任意性がない。内容も事実誤認が多く信用できない」などとして否認に転じています。
 被害者が幼児だから「被害訴えに信用性がない」ということにして逃げ切ろうとしているのでしょうか。しかし被害者救済のためにも、このような主張を認めてはいけません。被害者が幼児でも、きちんとした手法で被害訴えの分析をすれば、事実関係について厳密な検証も可能です。裁判で厳密な審理ときちんとした対処を願います。
 この事件と共通性があると思われる事件として、2003年に発生した浦安事件を思い出します。浦安事件は千葉県浦安市の小学校養護学級で、担任教諭が知的障害児に対して暴行や性的虐待などを繰り返した事件です。

 浦安事件の加害者も同様に、逮捕直後には事実を認め弁護士に示談交渉まで依頼していましたが、その後否認に転じ「自白を強要された」「知的障害児の被害訴えに信用性がない」などと主張しました。事件では浦安市長を先頭に市当局が加害者を全面擁護し、浦安市長が人を介して加害者に弁護士を紹介したことも市長自らが議会で認めています。
 刑事裁判では被害自体はあったと事実上認定しながら、刑事訴訟の対象となった事件については日時・場所特定が不十分として無罪になりました。しかし民事訴訟では加害者教師の主張について「逮捕直後の自白は信用できる。一方で否認に転じてからの供述は信用できない」と断罪した上で加害者の暴力・わいせつ・虐待行為を明確に認定し、管理者の千葉県・浦安市に賠償を命じる判決が確定しています。

 浦安事件では小学生・知的障害児の被害訴えが問題になりましたが、今回の事件では被害者が幼児であり、似たような問題が問われているといえます。
 浦安事件では、加害者側は逃げ切ろうとしたうえ、逆に「冤罪被害者」とまで自称して問題をすり替えて居直ったものの、逆に加害者の不法行為が深く暴かれる結果となりました。この事件でも早期に同様の結果になることを願います。
(参考)
◎村山の強制わいせつ:調書信用できず--被告側主張 /山形(毎日新聞 2010/8/3)