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全国学力テスト成績開示、神奈川県伊勢原市でも

 神奈川県伊勢原市は7月27日、2007年度・2008年度に実施した全国学力テストの市平均点を公開することを決めました。

 情報開示請求があり、教育委員会は一度非開示を決定しました。しかし開示請求者が不服申立をおこない、情報公開審査会が「非開示は不適切」と答申しました。情報公開審査会の答申を受けて再検討し、開示することになりました。
 全国学力テストの市町村別成績を開示する自治体が全国的にも相次いでいますが、ほとんどが「情報開示請求→断ると請求者が不服申立→情報公開審査会が開示相当を答申→開示決定」という流れです。またこのパターンでの開示が決定したことになります。
 伊勢原市だけでなく各地で開示請求者が次々と現れていますが、なぜ開示の必要があるのか、開示すればどういう影響があるのかということを熟慮した上での行動でしょうか。単純に「情報開示は善」という一般論を機械的に当てはめ、全体的な影響を考えていないのならばいただけません。
 この手の情報はやみくもに開示すればいいというものではありません。もちろん一般的な意味での情報公開は否定しませんが、学力テストの成績については一般論の範疇では論じられないものです。
 1つのテストの平均点や、都道府県平均や全国平均と比較してどうかなどは、学力の一面的な概念に過ぎません。しかし1つの学力テストの結果を基に学力のすべてを語ったかのような錯覚を起こし、狭い意味での成績向上(=点数向上競争)につなげていく風潮も、実際に各地で現れています。こういった状況は、学校現場にゆがみをもたらすものです。
(参考)
◎全国学力テスト:伊勢原市教委、市平均値公表へ /神奈川(毎日新聞 2010/7/28)