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教師の行為でいじめ誘発:千葉市と和解

 千葉市立小学校で2005年、当時4年生だった男子児童が、担任教諭が学級アンケートで「一番嫌われている」と名指しで発表したため、同級生からいじめを受けて転校を余儀なくされたとして千葉市を訴えていた訴訟で、千葉地裁で6月28日に和解が成立しました。

 和解内容は、千葉市がアンケートの不適切さを認めて謝罪し、和解金200万円を支払う内容だということです。
 事件は2005年4月に発生しました。提訴当時の新聞報道によると、事件のあらましは以下の通りだったといいます。

担任が嫌いな級友調査 実名発表で「いじめ」 千葉市の中学生が市を提訴(千葉日報 2008/5/10)より
…訴状によると、男子中学生が千葉市立の小学校四年生だった二〇〇五年四月、担任の教師が「クラスで、好きな人と嫌いな人」の実名をクラス全員に書かせた。教師は約一週間後、結果を公表するかどうかについてクラスで多数決を取り、“一番嫌われている人”を男女別にそれぞれ実名で発表した。実名を発表された男子中学生は、クラスメートから言葉や暴力によるいじめを受けるようになり、約一年半後に、別の市立小学校に転校したという。さらに同じ小学校に通っていた姉もいじめを受けたという。
 男子中学生側は、教師が結果を公表したことと、いじめが始まった後に学校側が十分な対策を取らなかったことで、精神的苦痛を受けたと主張している。

 担任教諭の行為は、きわめて悪質ないじめ行為だといえます。
 こういうアンケートを採る必要があるのかというそもそもからして謎です。しかも「一番嫌われている人」をクラスの児童の前で名指しするなど、理解の域を超えています。しかも児童からの多数決という形でクラスの児童に責任をなすりつけようとしたのも姑息で卑劣です。
 被害者側は「前向きな気持ちでの和解ではない」としているということです。裁判としては終結することになりますが、被害者側の受けた傷はあまりにも深いものです。
 千葉市教育委員会は再発防止を徹底すべきです。また千葉市教委は当該教師に対して、懲戒処分と氏名の公表、および和解金相当額の求償をおこなっていくべきでしょう。
(参考)
「嫌いな級友」訴訟で和解 千葉市が200万円支払い(共同通信 2010/6/28)