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個人的な不祥事での処分では勤務校名・実名公表だが…

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 宮城県教育委員会は6月16日、校外で泥酔して通行人に暴力を加えたとして、仙台市内の県立高校に勤務する教諭を戒告処分にしました。

 この教諭への処分自体は、特に何もコメントすることはありません。一方で妙なことに気づきました。
 学校外で個人的に起こした今回の事件では、処分に際してこの教諭の勤務校名・実名がしっかりと発表され新聞報道もされています。
 その一方で、これがいわゆる「体罰」事件など学校内での暴力事件だったらどうなるか。
 むしろ職務上の立場を悪用して起こした事件こそ実名公表・実名報道に公益性があるにもかかわらず、加害者の実名は決して公表されることはありませんし、新聞報道でもほとんどの場合実名報道されることもありません。
 事件のあった学校についても、特定した発表をすることは少数で、たいていの場合「○○市(町村)の学校」「県内の○○地域」などぼかした形での発表をする場合が大半です。
 匿名発表に際して、時には「被害者保護」などと恩着せがましく称しながら正当化し、実際には加害者を保護する例まであります。
 学校内で教師の職務を悪用して発生した事件(特に児童・生徒への暴力やいじめ・わいせつ行為など故意に起こした事件)についても、同じように勤務校名・実名を原則として公表すべきです。

 勤務校の生徒にわいせつ行為を働いたとして逮捕された教師が、実名報道されたことに逆恨みして難癖を付け、逮捕の際に実名での報道発表をおこなった警察や事件を報じたマスコミに対する訴訟を起こしたことがありました。しかし実名公表・実名報道ともに合法であり当該教師の主張には何の根拠もないと全面棄却する判決が最高裁で確定しています。
 この訴訟では教育委員会の報道発表については問題にしていませんでしたが、問題としては似たようなものです。むろん個人的な事件までむやみに実名公表・実名報道する必要はないでしょうが、教師の職務上に関係する犯罪・不法行為での実名公表や実名報道では、仮に不法行為の当事者が言いがかりを付けて騒いでも、法的には何の根拠もない戯言に過ぎないことを示しています。

 個人的な不祥事よりも、職務上の立場を悪用して起こした犯罪・不祥事には甘いというのはおかしなことです。