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福岡県弁護士会が「体罰」シンポジウムを26日開催

 福岡県弁護士会は6月26日午後1時より、「体罰によらない教育の在り方を考えるシンポジウム」(福岡県教委・福岡市教委・北九州市教委後援)を、博多市民センター1階ホール(福岡市博多区山王1丁目)で開催します。

 入場無料で、事前の申し込みなどは不要な自由参加制だといいます。
 弁護士会が実施したアンケートの結果発表や専門家の講演・パネル討論などが実施されるということです。
 教師による児童・生徒への暴力、いわゆる「体罰」では、暴力で心身に傷を負う児童・生徒や、後遺症を発症する児童・生徒も続出しています。こんなものは教育として正当化されるはずはなく、単なる感情的な暴行に過ぎません。
 本来ならば問答無用で暴力事件として扱われてもおかしくない状況であるにもかかわらず、加害者に対する処遇はきわめて甘く、逆に被害者が被害を訴えること自体が悪いかのような風潮すら作られることも多くあります。
 とりわけ福岡県は、「体罰」と称した悪質な暴力事件では、実際の暴行の悪質さだけでなく、加害者の居直り・周囲の加害者擁護が特にひどい地域の一つではないかという印象も受けます。
 「体罰」撲滅のために世論を喚起し、一日も早い「体罰」撲滅を図っていく取り組みは、きわめて重要になります。
(参考)
福岡県弁護士会サイト「シンポジウム 体罰について考える」(2010/5/18)
体罰なくす取り組みを 26日、県弁護士会が福岡市でシンポ 実態報告やパネル討論も(西日本新聞 2010/6/15)

(参考資料)福岡県で発生した主な「体罰」・暴行事件

  • 福岡市立壱岐中学校(1989年):教師5人が生徒を集団暴行し、車で海岸に連れ出して砂浜に生き埋め。翌1990年に新聞社が把握してスクープし発覚。学校側は報道に逆恨みし、かねてから「体罰」に批判的だった1人の教員「マスコミにリークした犯人」と思いこんで組織的な嫌がらせをおこなう。
  • 近畿大学附属女子高校(1995年):商業科教諭(当時)が、生徒のスカート丈に難癖を付けてつかみかかり暴行。生徒は頭部を強打して意識不明になり、翌日死亡。加害者には実刑判決。被害者宅への嫌がらせの手紙や電話、被害者を「とんでもない不良」かのような事実無根の中傷を交えながらの加害者への減刑嘆願署名活動などがおこなわれた。
  • 福岡県立高校(1998年):剣道部顧問が部員に暴行。学校側は「事件はでっちあげ」「けがは生徒の自作自演」などと中傷。
  • 北九州市立緑丘中学校(2001~03年):卓球部顧問・林壮一郎が、部活動指導中に部員に暴力や暴言を繰り返し、複数の部員を不登校や自律神経失調症発症に追い込む。林は2003年11月26日付で一度懲戒免職になったが、林は支援者とともに騒ぎ立て、人事委員会は「暴行は事実」としながらも停職6ヶ月に修正して2005年4月に復職させる。林は2010年現在、北九州市立菅生中学校で生徒指導主任を務めている。
  • 福岡市立小学校(2003年):担任教諭・林田真二が、担任クラスの児童が外国にルーツを持つことを知り、人種差別的ないじめを繰り返す。林田を支援するジャーナリスト・福田ますみの名義で、林田の主張に沿って事件を「でっちあげ」などと中傷する書籍が発行される。一部マスコミもそれに追随し、被害者への報道被害を与える。被害者が起こした訴訟では、被害全容からみれば十分とはいえないものの、「髪の毛の赤い人」「アメリカ人」などのいじめ発言や、児童のランドセルをゴミ箱に捨てるなどの林田のいじめ行為を認定する判決が確定。
  • 福岡市立福翔高校(2004年):「授業中に居眠りをした」として、教諭がカッターナイフと紙を渡し「自分の血で反省文を書け」と強要。
  • 北九州市立青葉小学校(2006年):担任教諭からの暴力を苦にして児童が自殺。担任は日常的に、この児童に暴力やいじめまがいの行為を加えていたという。2010年に和解が成立。
  • 福岡市立内浜中学校(2009年):男子生徒が自殺。学級担任で生徒の所属する部活動顧問でもあった教諭が自殺直前、生徒に「体罰」を加えていたことが明らかになる。