練馬中学生虐待事件、容疑者を逮捕:東京

 東京都練馬区で、自宅トイレに次男(当時中学校3年)を閉じこめ計11日間にわたって監禁したとして、警視庁光ヶ丘署は6月3日、母親(47)と交際相手の男(34)の2容疑者を逮捕しました。

 被害生徒は2月14日、トイレの窓から通行人に救出を求め、連絡を受けて駆けつけた兄(独立し被害生徒とは別居)が救出したということです。
 生徒の体からは、あざや骨折など継続的な虐待を受けた痕跡が見つかりました。生徒は保護後「暴力・虐待が怖くて逃げられなかった」と話したということです。警察は、生徒への日常的な虐待があったとみて調べています。
 生徒の通っていた練馬区立中学校では、2009年9月より生徒が登校しなくなったことなど異変を感じながら、異変を虐待とは認識できなかったといいます。2010年2月5日には生徒の筆跡とみられる字で「いじめを受けた」などとするファックスが学校に届きましたが、「文章が不自然。誰かに書かされたのではないか」と疑った担任教諭が生徒に接触を図りました。しかし会えなかったということです。
 きわめて悪質な虐待事件です。大阪府岸和田市で父親と継母が中学生を虐待・監禁し重体に陥らせた事件(2003年)との共通性を感じます。
 刑事事件としては、加害者を厳罰に処すべきなのは当然です。一方で事件の経過を徹底的に検証し、類似事件への対応の教訓としていかなければなりません。