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さいたま市虐待死事件:検証報告書まとまる

 さいたま市桜区の1歳児虐待死事件で、市の児童虐待死亡事例検証会議は6月1日、検証結果の報告書を発表しました。

 事件は2006年10月に発生しました。事件前日には児童を診察した医師が、骨折を長期にわたって放置されていた形跡に気づいて虐待通告をおこないましたが、結果的に生かされなかった形になりました。
 加害者の母親・同居の男は傷害容疑で逮捕されましたが、不起訴処分になりました。
 報告書では以下のような指摘がされているといいます。
(1)被害児童一家は事件直前に転居し、虐待リスクの情報が寄せられていたが、引き継ぎが十分ではなかった。
(2)医師の虐待通告についても、児童を帰宅させてから通告をおこなっていた。医療機関の通告手順が確立されていない。
(3)児童相談所が「緊急性はない」と判断したこと。
 これらを踏まえ、「通告後48時間以内の安全確認は厳格に実施し、直接目視は最大限、児童相談所が自ら行う必要がある」と指摘しています。
 児童虐待事案については、常識的に考えれば「信じられない」ような悪質な事例もしばしば発生しています。もちろんこのような事件が起こらないことこそが望ましいのですが、疑い例を発見すれば児童相談所として速やかに、事実関係の確認や児童の安全確認を図っていかなければなりません。
(参考)
◎転居時の虐待情報共有を さいたま女児死亡検証報告(埼玉新聞 2010/6/2)