※当ブログは新サイト に移転いたしました。

新規の編集は、新サイトの方で実施しています。

茨城県立高校熱中症死亡訴訟:請求棄却

 茨城県立水海道第一高校1年生だった男子生徒が2007年にハンドボール部の合宿中に熱中症で死亡した事故をめぐり、顧問教諭に安全配慮義務違反があったとして両親が茨城県に約7194万円の損害賠償を求めた訴訟で、水戸地裁は5月27日、請求を棄却する判決を出しました。原告側は控訴する方針です。

 事故は2007年8月5日に発生しました。茨城県内の他校との合同合宿で練習試合をおこない、死亡した生徒はゴールキーパーとして2試合にそれぞれ5分ずつ途中出場しました。試合終了後のクールダウン運動の際に倒れ、3時間後に死亡しました。
 原告側によると、「控え部員に試合中に水を飲むことを禁止するなどしていた」としています。判決では顧問の行為について、合宿中に気温や湿度を測定していないことを「疑問が残る」としたものの、死亡した生徒に休息もさせ運動も激しくなかった・自由に水分補給ができる状況だったなどとして訴えを退けました。
 事故当時の具体的な気温や湿度については不明ですが、8月という気候や体育館という条件などを考えれば40度近い高温多湿の状態になっていた可能性があるといえます。激しい運動どころか、軽い運動や安静状態ですら熱中症に陥る危険性もある条件でしょう。
 学校に責任がないと断定できるのか、判決は疑問です。
(参考)
◎水海道一高の熱中症死亡事故:県への損賠訴訟、両親の請求棄却 /茨城(毎日新聞・茨城版 2010/5/28)
◎両親の請求棄却(朝日新聞・茨城版 2010/5/28)