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名古屋市教委の不祥事防止手引

 名古屋市教育委員会は、教職員を対象にした「誇りを胸に」とする不祥事防止・服務規程の手引書を作成しました。

 「より具体的な内容に踏み込むことで自覚を促す」として、懲戒処分の種類、過去の不祥事の事例などが説明されているということです。
 その一方で具体例については、「痴漢は停職6か月」「公金横領は免職」「体罰は減給10分の1、1か月」とする紹介や、35歳の教諭が停職処分を受けた場合は生涯賃金が408万円減るなどという記載になっています。
 「不祥事を起こせば自分が損をする」という視点からの記述にとどまっている様子です。当該者が停職処分を受けようが生涯賃金が減ろうが自業自得であり、はっきり言ってどうでもいいことです。
 痴漢や暴力・いわゆる「体罰」などの犯罪行為・不法行為では事件の被害者が存在し、被害者は心身に傷を負わされます。最悪の場合は一生後遺症がついて回ることになります。
 被害者へ取り返しのつかない被害を与えるという観点を無視し、あたかも加害者が損をするという観点ばかりを強調しても、不祥事防止に役立つとは考えられません。逆に「ばれなければいい」「ばれても『変なことに巻き込まれた自分こそが被害者』かのように相手方当事者を恫喝するなどして騒ぎ、もみ消せばいい」かのような風潮を強めるだけなのではないのでしょうか。
(参考)
◎痴漢は生涯賃金408万減…市教委が規定手引(読売新聞 2010/5/8)