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校庭芝生化全校実施目指す、現状では8%:東京都

 東京都では2005年度より校庭の芝生化への補助金を出し、2016年度には都内の公立小中学校全校を芝生化することを目指しています。

 しかし2010年4月時点で校庭芝生化が実施された学校は155校(8%)にすぎないということです。この背景について『産経新聞』2010年5月4日付『隣の芝生は青くない? 校庭芝生化に黄色信号 目標達成率わずか8%』が取材し記事にしています。
 記事では校庭の芝生化のメリットについて、芝生化を実施した小学校の校長の発言として、外で遊ぶ児童が増えたことや砂ぼこりが立たなくなったことがあげられています。
 また記事では触れられていませんが、芝生化には校庭緑化の効果もあり、自然環境保全やヒートアイランド現象緩和に役立つという角度からの意見も出されています。
 一方で維持管理の手間がかかることや、芝生養生期間中の運動場使用の問題、野球ができなくなることなどをあげ、デメリットを指摘する声もあります。
 芝生を導入した学校でも、日常的な管理については教職員や保護者・町内会、休日に運動場を借用して活動する地域のスポーツチームなどがおこなっているということです。
 デメリットを指摘する声を受ける形で芝生の導入自体を見送ったり、導入しても部分的なものにとどまるというケースもあるということです。部分導入にとどまった学校ではメリットが実感しにくく、デメリットの声がさらに高まるという状況にもなったといいます。
 維持管理の問題さえ解決すれば、校庭芝生化についてはメリットの方が上回るものであり、積極的に導入した方がよいといえるでしょう。一方で維持管理の問題については、東京都は「「芝生化は地域住民の理解や協力なくして成り立たない。それを進めるには学校側の熱意やリーダーシップにかかっている」と学校の主体性を強調する。」(産経新聞 2010/5/4)と抽象的なものにとどまっています。導入への金銭的補助にとどまらず、維持管理への具体的な補助も検討されるべきではないかといえます。