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全国学力テスト、見直しの検討会議設置へ:文部科学省

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 文部科学省は近く、全国学力テストの検討会議を設置し、テスト実施方法について抜本的に見直すことを決めました。

 抽出方式に変更された2010年度テストで希望参加校が殺到したことで、全数調査の復活も検討対象とするということです。また対象学年や教科の増加も検討するとしています。
 全国学力テストはもともと学校間・地域間競争と序列化を目的にしていて、学力把握については競争・序列化批判をかわすための後付けに過ぎません。
 参加希望校が4割にのぼったことについては、競争と序列化に巻き込まれた結果だといえます。
 文部行政の基礎資料として全体的な傾向を把握するというのなら抽出調査で十分ですし、抽出率も数%程度でも差し支えありません。
 全数調査から抽出調査へ変更したことそのものについては評価できます。その一方で改革が徹底されず、競争と序列化という本質はそのまま、統計上のサンプルとしては多すぎる3割抽出のうえに希望参加を受け付けるという中途半端な措置にとどまったことが、新たな混乱を招いた形になります。改革を徹底しないから混乱を招いたことを不問にし、あたかも世間が全数調査を求めているかのようにすり替えることは、あってはなりません。
 中途半端な改革で混乱を招くくらいなら、思い切ってテストそのものを廃止した方がいいといえます。また実施するにしても、文部行政の基礎資料として全体的な傾向を把握するという目的を明確にし、抽出率も最小限にすべきですし、実施についても数年おきでも差し支えありません。
(参考)
◎学力テスト抜本見直し、全校参加復活も検討(読売新聞 2010/5/1)