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大分県立高校熱射病死亡事件第1回口頭弁論:被告側争う姿勢

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 大分県立竹田高校剣道部の熱射病死亡事件で、両親が顧問教諭・副顧問教諭個人と大分県、搬送先の病院を運営する豊後大野市を相手取って起こした訴訟の第1回口頭弁論が、4月22日に大分地裁で開かれました。被告側はいずれも、請求棄却を求めて争う姿勢を示したということです。

 原告側は、救護措置をとるべきだったのに練習を継続させて暴行まで加えた教諭らの行為は民法上の不法行為と指摘し、大分県の使用者責任を指摘しました。また病院については、重度の熱射病に必要な措置をとらなかったと主張しました。また原告側は、同じ剣道部に属していた被害者の弟の前で事件があり、事件後弟が不眠など精神的な症状を発症したことを指摘し、教諭が停職処分にとどまったことを軽い・納得できないと訴えたということです。
 被告教諭は「国家賠償法により個人は責任を負わない」などとしました。また大分県は教諭の使用者責任ではなく、国家賠償法としての賠償責任の有無が問われるべきと主張しました。豊後大野市は病院の措置に対する原告側主張を否定しました。
 医療ミスの争点については、ここで言及するのは困難です。その一方で、熱中症発症時の顧問教諭らの行動については、素人目から見ても言い逃れができないといえます。しかも熱中症事件については学校・教育委員会の調査ですら曲がりなりにも認定されているのに、何を争うというのでしょうか。
 裁判の早期終結と、原告側にとって少しでも良い形での判決が下ることを願います。
(参考)
◎竹田高剣道部の熱射病死:損賠訴訟地裁初弁論 被告側、争う姿勢 /大分(毎日新聞・大分版 2010/4/23)
◎剣道部員熱中症死 損賠訴訟初弁論 被告教諭ら争う姿勢(読売新聞・大分版 2010/4/23)