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学校での石綿被害、公務災害と認定

 滋賀県の男性教諭が中皮腫で死亡したのは勤務先の学校体育館のアスベストが原因として、遺族が公務災害認定を求めていた問題で、地方公務員災害補償基金審査会が3月に遺族の訴えを認め公務災害認定する裁決を出していたことがわかりました。

 教職員が学校でのアスベスト被害の認定を受けるのは、全国初だということです。
 裁決書によると、男性は1973年4月から1976年3月までの3年間、滋賀県甲西町(現湖南市)の町立小学校で体育専科教員として勤務していました。当時の同僚教員らの証言によると、死亡した男性は体育館にいる時間が長かったということです。同校の体育館には当時アスベストが吹き付けられ、授業や教職員のレクレーションなどで実施したバレーボールが天井に当たるなどしてアスベストが飛散する状況でした。男性は2001年に中皮腫を発症し、2002年に死去しました。
 勤務先だった体育館にアスベストが使われていたことを知った遺族は公務災害認定を求めて申請しましたが、棄却されていました。遺族が再審査を求め、今回の裁決に至ったものです。
 学校現場でのアスベスト被害への救済に道を開いた裁決だといえます。一方で男性が勤務していた当時、全国各地の学校でアスベストが使用されていたため、今後教職員や当時の児童・生徒のアスベスト被害発症事例が相次ぐことも懸念されます。