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佐世保同級生殺害事件、同じクラスだった児童への人権侵害認定

 長崎県佐世保市立小学校で2004年に発生した小6女児同級生殺害事件で、当時加害者・被害者と同じクラスに在籍していた男子児童が「自分のせいで事件が起きたかのような印象を与える校長(当時)の発言・教育委員会の報告書などによってPTSDを発症した」として人権救済を求めていた問題がありました。

 九州弁護士会連合会(九弁連)は3月30日までに男子児童への人権侵害と認定し、3月31日付で長崎県教育委員会・佐世保市教育委員会・校長に対して人権への配慮を求める勧告をおこないました。

 当該男子児童は事件の約1週間前、加害者の女子児童からカッターナイフを振り上げられるなどしたということです。校長は事件直後の記者会見で、「何かあれば報告するよう子どもたちに指導していたが、報告がなく残念」と発言しました。また教育委員会の報告書でも、同様の記載があったということです。

 このことを知った男子児童は「自分のせいで事件が起きた」と考えるようになり、PTSDを発症しました。2007年6月に長崎県弁護士会に人権救済申し立てをおこないました。事案は九弁連が担当することになり、調査が進められていました。

 問題の発言や調査報告については目を通したわけではないので一般論になりますが、第三者の児童に責任があるかのように受け止められるような発言・調査報告だと認定されたことは、きわめて重大な問題だといえます。